アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法

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舌下免疫療法とは

通常、アレルギー治療で処方されるお薬は、今ある症状を和らげる効果しかありません。

それに対して舌下免疫療法は、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を微量ずつ長期間にわたり舌の下より投与することで体をアレルゲンに慣らし、症状を和らげるとともに根本的な体質改善を期待するものです。

現在のところ国内では、スギ花粉症ダニアレルギーによる鼻炎に対して処方が許可されています。舌下免疫療法を行うことにより鼻症状だけでなく目の症状や皮膚のかゆみなどの症状の改善も期待できます。

治療効果

長期にわたり正しく治療が行われると、根治に至る方も含めて多くの方に効果を実感していただけます(残念ながら効果がない方も20%ほど存在します)。

完全に症状が消失しなくても、今まで服用していた薬の減量や服薬期間の短縮が期待できます。

即効性はありませんが、早い方で3ヶ月位から徐々に効果を現します。

 

対象年齢・服用方法

対象年齢は5歳〜64歳です。

服用方法は、治療薬を舌の下に置き1〜2分置いたあと飲み込むだけです。その後5分間うがい・飲食を控えます。
 
3〜5年間治療を継続することが推奨されています。

治療の中断・終了はご自身で判断せず、医師にご相談ください。 

治療開始時期

スギ花粉症

スギ花粉が飛散する3ヶ月以上前から治療することが必要です。また飛散時期は患者さんの過敏性が高まっていることから服薬を始められません。ですから6月から11月末までに治療を開始します。

 

ダニアレルギー

一年中いつでも開始できますが、ダニの生態上、梅雨時期と秋口はアレルギー症状が悪化する方が多いので症状がきつい時期は避けたほうが無難です。

 

治療の流れ

初診日

問診や血液検査をしてスギ花粉やダニのアレルギーの有無の確認を行います。

※以前にアレルギーの血液検査を受けたことがある方は、その結果をお持ちであれば持参してください

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2回目来院(概ね1週間後)

血液検査の結果確認後、ご自身で1回目の服薬をしていただきます。

投与後30分は急激な反応が起きないかどうか様子を見るために医院内でお待ちいただきます。
 
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3回目来院(2回目来院から概ね1〜2週間後)

順調に服薬できているか、投与による副作用の有無、体調の変化などを確認し治療継続可能かどうか判断します。

継続可能であればお薬の量を増やし、維持期になると月1回の受診となります。

 

 





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